農家さんの抱える問題(耕作放棄地)

耕作放棄地問題

1年以上作物の栽培が行われていない土地のことを言います。
僕も言葉は知っていたのですが、農家さんを尋ねると必ずこの耕作放棄地の話が
出てきます。
これは農家さんに会うまで何が問題か僕自身がわかっていなかったので少しわ
かってもらおうとまとめてみます。

多くの農家さんが1番に言ってた耕作放棄地の問題

害虫問題

耕作放棄地が増えるというのは人が管理していない土地が増えるということです。
それは土地が荒れ雑草も増加していきます。
これが原因となって害虫が増えるのです・・・

自分の土地は雑草や害虫を駆除しているのですが、隣に耕作放棄地があると隣か
ら大量の害虫が流れてくることで大切に育てた作物に影響が出てしまうのです。
これか本当にキリがないほどの大量の害虫だそうです。

害虫を減らしたくても耕作放棄地は他人が所有権を持っているので勝手に処理す
ることもできず、ただただ隣から来る害虫を駆除するという根本の解決 は何も
できないのが現状です。

イノシシ増加問題

その名の通り、野生のイノシシの増加で作物が食べられてしまうことです。
イノシシの問題もほぼ全ての農家さんがおっしゃってました。
いたるところにイノシシの罠が仕掛けられているのですが、イノシシも賢くなり
罠の餌だけ食べて罠にはひっかからないことも増えているそうです。
イノシシの罠の写真です。

イノシシが増えたのは耕作放棄地が増えたことも原因となってます。

今まではイノシシのテリトリーでなかった場所が耕作放棄地によってイノシシの
テリトリーになってしまっているのです。
イノシシのテリトリーが広がることは人間のエリアにイノシシが入ってきている
ことにもなります。
昨日まであった作物が夜のうちに木の下の部分の果実が全部食べられているということ
も頻繁だと聞きました。

動物・害虫以外の問題

放棄期間が長くなると農地として使うことができなくなることもあります。
耕せばすぐに使える土地もあれば、かなり時間をかけないと使えない土地。そし
て農地としては使用できない土地となってしまいます。
土地も人が耕して栄養をあげないと使えないのです。
今年、尋ねたイチゴ農家の方が本当に土は大事だ!と力強くおっしゃってました。

人の問題としてまだあるのがゴミ問題です。

耕作放棄地にゴミを不法投棄する人がいるのです。
こういう自分さえよければ良いという身勝手な行動をする人がいることが悲しい
のですがこれが現実なのです。
リサイクル法で廃棄にお金がかかる大型ゴミなどが増えているんです。

これが農家さんから聞いた耕作放棄地の問題です。
他にも細かく言えばあるのですが、とくにおっしゃっていたことをまとめてみま
した。
農家を始める人が増えてきているとテレビなどで放送されることもありますが、
実際農家さんから聞くと実感としてはあまりないようです。

農地法の問題など簡単に始めれる環境が整ってるとはいえなかったり資金の問題
なり色々あるのが現状です。
少しでもわかっていただけたらと思って書きました。

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