用意したリンゴジュース
・ふじりんご香る 赤青しずく 果汁100%（濃縮還元）
・濃縮還元アップルジュース 果汁100%（濃縮還元）
・焦がしりんご 60%りんご果汁入り飲料（濃縮還元）
・りんごジュース ストレート
メーカーの違う2種類の果汁100%濃縮還元ジュースと60%果汁入りとストレートの合計4種類。
濃縮還元とストレートの違い
【濃縮還元】
果物から搾った果汁を加熱などで水分を取り除いて濃縮したもの
【ストレート】
果物から搾った果汁をそのまま殺菌したもの
このように製法が違います。
コンビニやスーパーなど安価な果物ジュースはほとんどが濃縮還元です。
濃縮還元のメリット
その１
輸送費用や保管費用を抑えることができる。
100リットルの果汁を5倍濃縮にすると20リットルにすることができます。
タンカーなどで運ぶ場合のコストも5分の1になります。
その２
安定した味を商品にできる。
濃縮還元とストレートならストレートの方が美味しい！って思うかもしれませんがそうでもありません。
理由はストレートは素材の味に左右されるからです。
搾った果物が美味しくなければ、当然味は美味しくありません。
濃縮還元だと先ほどの例でいうと、濃縮した20リットルに78リットルの水を入れ残りに香料などを入れて100リットルに戻します。
これで果汁100%となりますが、香料や砂糖を加えることで安定した味を作ることができます。
パッケージに果実の断面を使えるのは100%ジュースだけ。それ以外はジュースともいえない。
これは有名な話なので知ってる方も多いと思いますが、果実の断面があるパッケージは必ず果汁100%です。
果汁100%未満は使用してはいけないのです。
もっと細かく説明すると
果汁100%
⇒果実の断面の使用OK
果汁5%～100%未満
⇒断面の使用不可。果実を載せるのはOK
（今回の写真だと「焦がしりんご」はここに分類されます）
果汁5%未満
⇒リアルな果実を載せるのも不可。（ファンタなど）
濃縮還元とストレートの違いがわかったところで4種類を飲んでみよう。
希望の雫 りんごジュース(青森県産リンゴ使用・果汁100%) 1L瓶 1ケース×6本
エントリー1番 江崎グリコの「ふじりんご香る 赤青しずく」
色は非常に透明です。一般的に1番よく飲んでるリンゴジュースの香りがします。
原材料は「りんご」「香料」の2点だけ。
シンプルな味で甘く感じます。
エントリー2番 雪印メグミルクの「Dole アップルジュース」
色は少しくすんでいます。
甘い香りもあまりしません。
原材料は「りんご」「香料」「酸化防止剤（ビタミンC）」の3点です。
さっきと違うのは酸化防止剤のビタミンCが入ってることですね。
リンゴは切ったときから色変わりがする果物なのでビタミンCを入れて色変わりを防ぐのは非常にわかります。
味と香りは主張が少なく、あっさりしています。
エントリー3番 雪印メグミルクの「焦がし りんご」
色は先ほどのDoleとほどんど変わらないですね。
写真ではわかならいですが、香りと味は全然違います。
名前に「焦がし」と入ってるだけありまして、焦げてる香りと味がします。
焦げてる香りと味って何？って思うかもしれませんが砂糖を少し焦がしてキャラメルのようにした香りと味に近いと思ってくれたらいいかと思います。
原材料は「りんご」「砂糖」「リンゴシロップ」「酸味料」「香料」の5点です。
気づいたかもしれませんが、最初の２つと決定的に違うのは「ジュース」と書かれていません！
そうなんです。果汁100%しかジュースと名乗ってはいけないんですね。
だから「果汁入り飲料」となっています。
ここからは予想ですが、この香料の部分が「焦がし」と繋がってるのかなって思ってます。
エントリー4番 ナカムラフルーツ農園の「りんごジュース（ストレート）」
たった１つのストレートジュースです。
シンプルに搾って殺菌だけされたジュースです。
味は全然違います！味の濃さ、そしてりんごの香りが1番します。
色は1番濁っています。飲まないでしばらく置いておくと成分が沈殿しているのがわかります。
原材料は「りんご」「酸化防止剤（ビタミンC)」の2点だけ。
香料が入ってないのが先の3つとは大きく違うところです。それでも香りが1番いいのは素材が良い物を搾ってるからだと思います。
砂糖を加えてないのに糖度が高いのも良いりんごを使ってるからでしょうね。
「焦がしりんご」とナカムラフルーツ農園の「りんごジュース」を並べるとこんなにも色が違います。
今日の4種類だと利きリンゴジュースをしてもすぐわかります。
それだけ味や香りが違いました。
普段、利きジュースなどやる機会もないでしょうが意外と面白いのでやってみてはいかがですか？
ジュースが余ってるので嫁が帰ってきたら試そうと思います(^^♪
